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普通の高校教員(生物)が、仕事と家事育児の両立に悩みつつ、普通のAL型授業に取り組むブログ

質問づくりに挑戦。

周囲で話題になっている「質問づくり」に挑戦しました。

挑戦したのは「生物(3年)」と「化学基礎(2年)」の2クラス。

どちらのクラスも、ピンとこない感じでした。

・なかなか質問が出ない

・本に書いてあるほど楽しそうじゃない

これはどちらのクラスも共通。

生物では、

・直前の授業で学習した「ニューロン」という用語が質問の焦点に入っていたのですが、どのグループも最初に「ニューロンって何?」という質問が上がっていた。

→専門用語が入るとそこに引きずられてしまうので注意。てか、みんなで絵を書いたのに・・・いかに残っていないか痛感。そういう意味では良かったけど。

化学基礎では、

・楽しそうじゃないどころか、質問づくりの最中でも寝る。

・「化学の内容に関係ない」と判断し、問題集を解く。問題集を片付けて質問づくりに参加するように言うと怒る。

(この生徒はリフレクションに「そもそもこれは授業なのか」と書いていて、授業直後に話を聞いたところ、「自分は化学の内容を聞きたいので、こういうことをする意味がわからない。質問の仕方なんか別に知らなくていいし、質問したいことがあればそのときに先生に聞けばいい」というようなことを話していました。ちなみにこのクラスの中では比較的成績は上位の生徒)

などなど・・・手ごたえどころかかなりのダメージを受けて準備室に戻りました。

次の時間にユスリカの実験のヘルプに入ってだいぶ癒されましたが。。。

もともと悩みの種のこのクラス。そもそも専門外の化学というだけで辛いうえに、最初の15分の説明も最初から寝る。グループにしても寝る。当然テストは最下位。

「『質問づくりは数回やると決めて取り組む』と書いてあったけど、このクラスではもう無理だ、やめよう」と思いました。

 

放課後、改めて生徒のリフレクションを見ながら一人反省会。

多かったのは、「質問をつくるのは難しかった」という感想。それから、「質問が合っているのかわからなくて不安だった」というような感想も。質問づくりの最中にも、「そんな質問ダメやろ!」という声がちらほら(もちろんルール違反だし、質問に合ってるも合ってないもないと思うのだけど・・・)。

そんなことを思い出しながら、ふと、「もしかして、この子たちはこれまで質問や疑問を大事にされてこなかったんじゃないか?」と思いました。

もしそうだとしたら、生徒が作った質問を大切に扱うことを繰り返して、少しでも自信をつけることができるかも。そう思って生徒の作った質問を見てみると、1つ1つを解決していくと教科書を理解できるような質問ばかり!動機づけになれば、ぐらいに思っていたけれど、これらの質問を中心にして展開できるかも、という感じがしてきました。

まずは、出された質問を一覧にして返して、これだけ出せたことを誉めようと思います。あとは、これを授業の内容とつなげること。教科書を読んでこれらの質問について考え、みんなで共有。

一度でうまくいくとは到底思えないけれど、質問づくり、やっぱり続けてみようと思います。