★Enjoy Learning!★

普通の高校教員(生物)が、仕事と家事育児の両立に悩みつつ、普通のAL型授業に取り組むブログ

つっこみ生物とその後

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教科書を読んでひっかかるところにふせんをはって、つっこむ→グループで共有→解決しなかったつっこみをA4用紙に書き出して共有→分担して調べる

という流れでやってみました。
「質問づくり」のときもそうだったけど、
〇基本的な用語でひっかかって、先に進まない
〇前後の文章から語句の意味を理解するということができない(・・・を△△という、と書いてあるのに、「△△ってなに?」というつっこみをしている)

教科書の内容を教え合うという活動をしてきたのですが、様子を見ていて教科書の理解が浅いなぁ・・・ただ読んでるだけだなぁ・・・という印象をずっと持っていました。時間をかけて、こういう活動もしながら読む力をつけていかないといけないと感じました。

今年度、生物は3年生しか担当していないので、残り数時間。いろいろチャレンジさせてもらおうと思ってます。

わたしのこと。

ALと子育てをしていると、自分の性格と向き合わなければいけないことを感じる。

私は自分をさらけ出すのが苦手です。
自分が受け入れられるだけの人間と思えない。
失敗も怖い。だから動くまで時間がかかる。
人の失敗には寛容だと思います。

子どもの頃、出る杭を打たれまくってきました。
私の性格にも問題があったのだとは思います。
中学校までは、たぶん浮いてた(ありがたいことにそんな中でも仲良くしてくれる友達はいたけど)。
仲間に入るためには目立たないことが一番だと思い知らされました。やりたいこともやりたいと手を挙げてはいけない。という暗黙のルール。

父は厳しく、テストで90点取っても間違えたところを指摘しました。母は、自分にはわからないから、と言って褒めも怒りもしなかった。
幸運にも、勉強はそれ自体を楽しいと感じていたのでつらくなることはなかったけど、今でもなかなか自分に合格点をあげられません。
常に、もっとやれたんじゃないか、と思ってしまう。

高校、大学と環境が変わり、ある程度仕事をしていく中でこういう記憶は薄れていたけれど、今になって蘇ってきて、こんな自分をすごくつまらなく感じています。

聞きたいこともアップしようと思う実践もあるけど、自分のやってることはとてもちっぽけに思えて(今できることはやっているけど、能力の問題という意味で)、反応が怖くてなかなか書けません。みなさんがそんな人ではないことは分かっているというのに。否定される想像ばかり。現実はそうではないのに。

今までそんなことは見せないようにしてきたけど、正直にこの姿を生徒にも見せて、私自身も学びながら成長する姿を見せていけばいいのかも。


質問づくりに挑戦。

周囲で話題になっている「質問づくり」に挑戦しました。

挑戦したのは「生物(3年)」と「化学基礎(2年)」の2クラス。

どちらのクラスも、ピンとこない感じでした。

・なかなか質問が出ない

・本に書いてあるほど楽しそうじゃない

これはどちらのクラスも共通。

生物では、

・直前の授業で学習した「ニューロン」という用語が質問の焦点に入っていたのですが、どのグループも最初に「ニューロンって何?」という質問が上がっていた。

→専門用語が入るとそこに引きずられてしまうので注意。てか、みんなで絵を書いたのに・・・いかに残っていないか痛感。そういう意味では良かったけど。

化学基礎では、

・楽しそうじゃないどころか、質問づくりの最中でも寝る。

・「化学の内容に関係ない」と判断し、問題集を解く。問題集を片付けて質問づくりに参加するように言うと怒る。

(この生徒はリフレクションに「そもそもこれは授業なのか」と書いていて、授業直後に話を聞いたところ、「自分は化学の内容を聞きたいので、こういうことをする意味がわからない。質問の仕方なんか別に知らなくていいし、質問したいことがあればそのときに先生に聞けばいい」というようなことを話していました。ちなみにこのクラスの中では比較的成績は上位の生徒)

などなど・・・手ごたえどころかかなりのダメージを受けて準備室に戻りました。

次の時間にユスリカの実験のヘルプに入ってだいぶ癒されましたが。。。

もともと悩みの種のこのクラス。そもそも専門外の化学というだけで辛いうえに、最初の15分の説明も最初から寝る。グループにしても寝る。当然テストは最下位。

「『質問づくりは数回やると決めて取り組む』と書いてあったけど、このクラスではもう無理だ、やめよう」と思いました。

 

放課後、改めて生徒のリフレクションを見ながら一人反省会。

多かったのは、「質問をつくるのは難しかった」という感想。それから、「質問が合っているのかわからなくて不安だった」というような感想も。質問づくりの最中にも、「そんな質問ダメやろ!」という声がちらほら(もちろんルール違反だし、質問に合ってるも合ってないもないと思うのだけど・・・)。

そんなことを思い出しながら、ふと、「もしかして、この子たちはこれまで質問や疑問を大事にされてこなかったんじゃないか?」と思いました。

もしそうだとしたら、生徒が作った質問を大切に扱うことを繰り返して、少しでも自信をつけることができるかも。そう思って生徒の作った質問を見てみると、1つ1つを解決していくと教科書を理解できるような質問ばかり!動機づけになれば、ぐらいに思っていたけれど、これらの質問を中心にして展開できるかも、という感じがしてきました。

まずは、出された質問を一覧にして返して、これだけ出せたことを誉めようと思います。あとは、これを授業の内容とつなげること。教科書を読んでこれらの質問について考え、みんなで共有。

一度でうまくいくとは到底思えないけれど、質問づくり、やっぱり続けてみようと思います。

研究授業をしました。

5年経験者研修に伴う研究授業をしました。
科目:生物(3年)
単元:遺伝情報の発現
転写→スプライシング→翻訳の流れを、下の模型を使って、ジグソー法で考えさせてみました。
左:翻訳セット  中:スプライシングセット  右:転写セット
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成果①朝会連絡に「ジグソー法に挑戦します」と載せておいたところ、朝から数名の先生に「ジグソー法って何?」と聞いてもらえた。今日の目標半分ぐらい達成した気分。

成果②いつもよりも生徒の活動が活発。怖い(と思われている)先生が見に来たからか、模型のおかげか、グループ内での役割を示したからか、ジグソー法の効果か、理由はいろいろ考えられますが、普段話さないであろうメンバーもしっかり輪の中に入っていました。私が口を挟む隙がなかった(๑•̀ㅂ•́)و✧

課題
○今日の午前中には見れていた動画が本番で見られなくなるという事態に…iPadに入れていた他の動画を見せてフォローしましたが、時間のロスが痛かった。
○エキスパート以外の部分はどう補うか、ということ。次の時間問題演習をしながら、各エキスパートががんばってくれるといいなあ、という希望。

なにはともあれ、終わってほっとしたことと、ジグソーを初めてちゃんと試せたこと、先生方に知ってもらえたこと、やり方で生徒が勝手に動くことを実感できたこと、今日もハーベストいっぱいです\(^o^)/

オンライン講座と授業見学

まず、タイトル変えました。ずっとしっくりきてなかったけど、今日の授業見学の帰り道、2時間半の1人リフレクションでふと思いつきました。理由はあとで。

 
5週間のオンライン講座が終わりました。率直な感想は、すごすぎて混乱、です。話のレベルについていけないこともたくさんありました。実践して、moodle見て、少しずつ吸収していけるのかな。
 
そして、今日は念願の「チーム九州のプリンス」の授業見学に行きました!!これまたすごすぎました。先生も生徒もさらっと自然な流れで楽しそうに授業をしているけど、そこに綿密な計画や細かい配慮やしっかりした理論の裏づけとかがあることを強く感じました。
 
で、続けざまにこういうすごい体験をさせてもらって、正直苦しくなってました。ついていけない。どうがんばってもこうはなれない。今は時間にも限界がある。でも、そんなことを言っていたら置いてかれるんじゃないか。ALを始めて、ずーっとどこかにそういう気持ちがあったような気がします。
 
そんなことを今日のランチミーティングの中で言ってみたところ、なんとまるっと受け止めてもらえちゃいました。宇宙人(異次元の住人のようにすごいという意味です!)スーパーマンではなく、地に足がついていて良いのだと。
それが帰り道の1人リフレクションでじわじわ効いてきて、すーっとしました。私、無理してたんだ、と。そして、生徒にも無理をさせてきたのかもしれないな、と。プリンスや他のスーパーマンのようにはできない。けど、普通でいいんじゃないか。それが普通の人である私の役割かも、なんて思ったりして。それから、普通の人が普通に家庭と両立しながら仕事を続けていきたい、という意味をこめて、このタイトル。
 
私は、人に頼ったり弱みを見せるのが得意ではないと思っています。 そんな中で、本音を話す雰囲気を作ってくれて、しかもそれを受け止めてくれて、「あら、これって仲間と呼んでいいのでは!?」(諸先輩方に対して失礼かとは思いますが)とニヤニヤしながら帰りました。そういえば私、友達運めちゃめちゃよかった(環境が変わってもその時々でステキな友達に支えられてここまで来た)ことを思い出しました。
 
天草遠かった!(*_*)でも、今日もしっかりハーベストをいただいてきました!本当によかった。
みなさん、今日もありがとうごさいましたm(__)m
 
あとは、女子部立ち上げ?
 

看図アプローチ研修会

あー楽しかった!

チーム九州、何回めかの学習会。短いスパンで企画してくれることに感謝。
今回は、福岡女学院大学の鹿内信善先生をお招きして、「アクティブラーニングに生かす!看図アプローチ」と題して行われました。
まずは学習会について。「『わかりません』と答える子どもは、これまで正解がある質問がわからないことが続いて、傷ついているのだ」という言葉にハッとしました。
なんでやる気がないんだろう、と思っていたけれど、彼らは傷ついていたんだ。今まで気づかなかった視点を持っていれば、何か違うアプローチができるかもしれない、と思いました。
 
続いて懇親会♪
いつでも話せるや、と思って一度もじっくり話したことがなかったプリンスwと初めて色々話しました。
一番は、来年度の総会の発表について。テーマはママ目線での仕事・AL。
ALを始めて、さらに今年は授業改善係になって、ALを広めるためには職場環境の改善や負担感軽減が必要だと感じていたところでした。
そこに、さすがプリンス、特に時間の融通が利きにくいママ先生の立場でALを語ることが大切ではないかと。しかも、まず懐が深い生物部会で話すことで、全体に波及していけばなおよし。納得。話します「いのうえ24時」(もっと家事・育児ちゃんとやれ!という苦情が来そうでこわい)。
でも真面目に、忙しすぎて結婚・出産をためらう人たちの不安を少しでも解消できたら、と思ってます。少なくとも、私の姿を見て(結婚・出産は)ムリだとは思われないような働き方ができていればいいな
 
子どもが小さいことで、何もかも遅れを取っているような気がしていたけど、私の状況だからこそできる話があるんだと気づかせてもらいました。
うーん、チーム九州!(≧∇≦)b
 

久しぶりにLHR。

文化祭の企画立案LHRを、グループワークでやってみました。

学年で「巨大画」というくくりは決まっていたので、決めるのは「どんな絵を書くか」ということだけでした。

流れは次のような感じです。

①1人3つずつ案を考え、1枚のふせんに1つずつ書く。(3分)

②5~6人のグループをつくり、順に発表しながら模造紙(サイズは1枚を4等分したもの)に貼る。発表する順番は、下の名前のあいうえお順。(5分)

③動き回って他のグループの案を見て、考えを広げる。(3分)

④追加の案をふせんに書いて貼る。(2分)

⑤貼られたふせんを見て、同じものや似たようなものはまとめて整理する。

⑥優先順位を決め、1位のものについて具体的な準備物、必要な係などを考えて企画シートを作成する。(⑤⑥合わせて10分)

⑦後日、各班の企画シートを見ながら、班長と担任で決定する予定。

 

年のわりに担任経験は1年半しかなく、復帰してからもしばらく担任はできないだろうなぁと思っていました。ただ、AL型授業を知ってから、担任復帰したらLHRも生徒主体でやりたいなあ・・・とぼんやり考えていました。

それが、私は2年生の副担任なのですが、担任がはやり目にかかってしまい(熊本県は警報レベルだそうです!!!)今週1週間は出勤停止に(>_<)ということで、やってみたかったグループワークに挑戦!

初めての挑戦で、ばたばたと準備をしたので改善点はたくさんありますが、どのグループもある程度しっかり話ができて、企画シートもまあまあ書かれていたので、やってみてよかったかなと思っています。

②・③あたりの動きが良いのはさすがHR、と思いました。授業ではなかなかここがうまくいかないので・・・